「旅のしおり」と「旅の栞」。あなたはひらがな派ですか?漢字派ですか?
当サイトの名前は「旅のしおりweb」。
ここでは「しおり」とひらがなで統一しています。
しかし、少なくない数の人が「旅の栞」と漢字表記を使っているのも事実です。
この2つは意味が違うの?
「旅のしおり」も「旅の栞」も同じ?漢字にしただけ?
それとも「旅の栞」って漢字は間違いだったりするの?
このような疑問が浮かんできたので、ここでは「旅のしおり」と「旅の栞」について紹介します。
旅のしおりの語源についてもふれているので雑学として覚えてみてください。
「旅のしおり」と「旅の栞」どっちをよく目にするか
「タビノシオリ」と聞くと、私は「旅のしおり」というひらがな表記を思い浮かべます。
これはおそらく、小学校のときにもらった遠足のしおりや修学旅行のしおりが平仮名で「しおり」と表記されていた気がするからです。(学校にもよるんでしょうが…)
漢字の「栞」という字を見ると、本に挟んで目印にする、つまりはブックマークの方を思い浮かべてしまいます。
旅のしおりが「しおり」で本に挟むのが「栞」といったイメージです。あくまで個人的な感覚。
また、Googleで「旅のしおり」と検索すると7,600,000件程度ヒットするのに対し、「旅の栞」と検索すると4,600,000件程度しかヒットしません。しかも「旅の栞」で検索しても上位表示されるのは「旅のしおり」とひらがな表記のものばかり。
栞という漢字自体あまり書かない、使わない漢字であることも、ひらがな表記が多い理由かもしれません。
これらのことからも、ひらがなの「しおり」の方が一般的と言えそうです。
栞という字を辞書で調べる
辞書で「栞」を調べると、次のようなことが出てきます。
- 本などに挟んで目印にするもの
- 手引書、案内書
これが答えです。
「栞」は「しおり」を漢字にしたもの。
「栞」には本にはさむ栞や案内書・手引書を指す。つまりは旅のしおりという意味がある。
ということで「栞」と「しおり」は同じ。「旅の栞」も「旅のしおり」も同じ意味ということです。どちらも正解です。
栞の語源とは
ちなみに「栞(しおり)」の語源は何なのでしょうか。
これを理解すると、本にはさむ「栞(しおり)」と旅のしおりの「栞(しおり)」が同じ意味だと納得できます。
ウィキペディアで栞の語源について書かれているので引用します。
語源は、木の枝を折ることで山道などを歩く際に目印としたことから。転じて、本をどこまで読んだかという目印や初心者のための手引書などを「しおり」というようになった。
ただし、「しおる」を「枝折る」と書くのは当て字で、もとは物を撓める意の「しほる(撓)」が意義分化を起こしたものである。ハ行転呼によって平安末期に「ほ」がワ行音化した結果、仮名表記までも「しをる」となり、さらに意味面から「枝折る」という漢字表記が生まれたものらしい。山道などを歩く際、迷わないように木の枝を折って道しるべとする事から、目印にするという意味から「枝折」と書く。引用元:wikipedia
山道などを歩くときに木の枝を目印にしたというところから来ているとのこと。
そこから「目印」だったり「指し示すもの」を「栞(しおり)」と言うようになり、そして「指し示すもの」という意味から「手引き」や「案内書」といった意味に広がっていったのでしょう。
本にはさむ「栞(しおり)」と旅のしおりの「栞(しおり)」が同じ意味だという理由が何となく分かった気がしませんか?
ちなみに、この語源は諸説あるようです。
とはいえ「旅のしおり」じゃないですか?
ということで、「旅のしおり」であろうと「旅の栞」であろうと意味は同じということが分かりました。
とは言うものの、「旅のしおり」の方がイメージ的にしっくりきませんか?
字面もひらがなの方がいいし、バランスも取れているように思います。(異論は認めます)
ということで、当サイトでは今後も「旅のしおり」に統一していきます。
まとめ
- 本にはさむ「栞(しおり)」と旅のしおりの「栞(しおり)」は同じ
- 「旅の栞」も「旅のしおり」も両方正解(漢字かひらがなかの違い)
- 旅のしおりの語源は山を歩くときの目印からきている(諸説あり)
旅の栞と書く人もいるようですが当サイトでは「旅のしおり」で統一します。